避妊薬副作用で高脂血症の可能性

高脂血症は、2007年から脂質異常症に名前が変更されています。
血液中にはコレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)、遊離脂肪酸という脂質が存在しています。脂質は、細胞膜やホルモンの材料として使われるほかに、エネルギーを貯蔵したり、体の機能を維持する働きを持っています。
脂質は肝臓で作られたり、食べ物から取り込まれます。
人間には恒常性(ホメオスタシス)といって、血液中では脂質を一定に保つ調整機能があります。なので、通常であれば脂質は一定値で保たれています。
高脂血症では、その血液中の脂質がうまくコントロールできなくなって、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多くなりすぎたり、HDL(善玉)コレステロールが少なくなってしまいます。
高脂血症の原因は、生活習慣が関与している「原発性高脂血症」と、糖尿病や甲状腺機能低下、ステロイドホルモンや避妊薬の服用によって起こる「二次性(続発性)高脂血症」があります。
経口避妊薬にはプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などの、ステロイドホルモンが含まれています。
高脂血症そのものが怖いというよりも、脂質異常症が起きている段階で避妊薬を投与してしまうと、血栓症のリスクが高まるのが問題です。
なので、避妊薬を処方する前には副作用を防ぐために血液一般(貧血・血小板)、血液凝固機能、肝機能、腎機能、電解質、などの血液検査を行います。
さらに、高脂血症の検査としてLDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、の検査も行います。
避妊薬を使うことで得られるメリットに対して、どのような副作用が起こりやすいかを理解しておくことが大切です。